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かぐやひめ 1/6

 むかし あるところに、たけとりの おじいさんが すんでいました。
 
 たけを きって、ざるや かごを つくり、それを うって くらしていました。

 あるひのこと。
  
 おじいさんは たけやぶで、ねもとの ひかった たけを みつけました。

 ふしぎに おもって、ねもとを きってみると、

 これは どうしたことでしょう!

 なかから、ちいさな おんなのこが でてきたのです。


 「なんて かわいい こじゃ……。」

 おじいさんは おんなのこを てのひらにのせると、

 「おお よしよし……。」

 にこにこ あやしながら、うちへ かえりました。


 「まあまあ!」

 おばあさんも びっくりです。

 「わしらに こどもが いないので、かみさまが さずけてくれたのじゃよ。」

 めを ほそめて、おじいさんが いいました。


 さて つぎのひから、まいにち ふしぎなできごとが つづきました。

 おじいさんが たけを とりに ゆくたびに、たけの なかから こばんが でてくるのです。

 おかげで おじいさんは、すっかり おかねもちに なりました。


 おんなのこは、ひごとに かわいらしさを ましてゆきました。


 やがて 三つきも たつと、たいそう うつくしい むすめに なりました。

 むすめは、〈なよたけの かぐやひめ〉と なづけられました。

 たけから うまれた、かがやくように うつくしい ひめ、という いみなのです。


 ひめの うつくしさは、いつのまにか くにじゅうに しれわたり、

 ひとめ ひめを みようと、おおぜいのおとこが、ごてんに おしかけました。

 なかでも とくに ねっしんだったのが、

 いしづくりの みこ、くらもちの みこ、さだいじん あべの みむらじ、だいなごん おおともの みゆき、ちゅうなごん いそのかみの まろたり、の 五にんでした。


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