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マーリャンとまほうのふで 1/6

 むかし、ちゅうごくの ある むらに、マーリャンと いう こどもが すんでいました。

 みよりも なく ひとりぼっちでしたが、げんきで かしこい こどもでした。

 マーリャンは、えを かくのが だいすきでした。

 けれども びんぼうなので、ふでを かうことさえ できなかったのです。


 あるひのこと。

 マーリャンは、えの せんせいの うちへ いって、たのみました。

 「おねがいです。

 ぼくに、えを ならわせてください。」

 すると せんせいは、いかにも ばかにしたように いいました。

 「おまえが、えを ならいたいだと?

 びんぼうな くせに、なまいきな ことを いうな!

 おまえは、くさかりでも していれば いいんだ!」


 マーリャンは、くやしくて なりません。

 「よし、いまに みていろ。

 かならず、りっぱな えかきに なってやるから。

 ふでなんか なくても、えは かけるさ。」


 そのひから、マーリャンは むちゅうで えの べんきょうを はじめたのです。

 ふでの かわりに、きの えだや、まきの もえさしを つかって、いろんな ものを かきました。

 とりや、うしや、うまや、さかななど……、めに ふれるものなら、なんでも かきました。


 やがて、うちの なかは えで いっぱいに なりました。

 かべ、ゆか、てんじょう、そのほか えを かける ばしょなら、ところかまわず かきまくったのです。


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